ロリータブーム全盛期に突然出現したセーラー服の表紙が物議を呼んだ
青柳姉妹


  青柳奈津子・麻里子姉妹のデビューは、`84年10月発売のビデオ「日本の妖精1 姉妹」(レッツ)であった。もっとも、これは一つの独立した作品としてという事であり、ビデオの発売に先立ち、「ヘイ!バディ」をはじめとした成人向け雑誌にビデオのパブリシティのグラビアが掲載された記憶はある。続いて`85年2月、写真集「SISTER」(ヘイ!バディ増刊=白夜書房)が発売される。過去の記録を元に構成されるこのコーナーでは、ビデオや写真集の発売時期に関しては、あくまでも当時の雑誌の広告や、それぞれの写真集のオクヅケの発行年月日などを基準にしている関係で、この姉妹の写真集とビデオは、多少のタイムラグを持って発売されたような印象を受けるが、ちょうど年末年始を挟み、発行年月日より早い時期に市場に出回るという雑誌業界の慣例を照らし合わせると、ほぼ同時、`84年の年末にはどちらも市場を賑わしていたと考えていい。そして、この`84年という年こそ、織絵可南子の「心の色」、山添みずきの「ロリータ・アイドル」、諏訪野しおりの「君はキラリ」、さとみの「Peek・A・Boo!」、早見裕香の「不思議の国の少女」、さらにはヌードはなかったが、当時、CMで売れっ子だった子役モデル根本しのぶの「こどもじゃないもん」など、後にロリータブームの時代を象徴する事となる写真集が次々と発売された年である。
 先に列挙した写真集のモデルは、多少上下はあるが全て小学生年齢であり、当時のマニアの認識として、僅か1年の差ではあるが、小学校6年生と中学校1年生では、傾ける情熱は雲泥の差があった。
 ところが、下にある通り、写真集「SISTER」の表紙はセーラー服姿。タイトル脇に『12歳と14歳の姉妹写真集青柳奈津子・麻里子』と明示されていなかったら、ロリータ系の写真集とは思えない感じだった。その上、ビデオのパッケージ写真も含め、モデルが笑顔を見せていないというのも、ツンデレとやらがブームの今ならアリだったかも知れないが、この当時としては違和感を覚えた。
 もっとも、12歳なら小学校6年生でギリギリ通用する年齢だが、笑顔があるないに関わらず、この姉妹は、妹の麻里子の方が落ち着いた顔立ちであり、中学1年生でも「本当にィ」と聞きたくなる雰囲気だった事もあって、苦肉の策だったのかも知れない。
 いずれにしろ、ロリータヌード全盛期にセーラー服姿でデビューしたこの姉妹は、逆に、今の視点で振り返ってみた方が、存在価値が大きくなる。それは、ロリータブームが幻と消えた後のエロ本業界の流れに関係してくる。次章ではその辺をじっくり分析したい。 


セーラー服、体操服、木造校舎、現代の視点で見ると小道具は完全なブルセラ写真集。この当時、ブルセラは、まだ、ほとんど注目されていなかった。





第四回青柳姉妹

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